季刊「銀花」第142号

ここ半年間、あちらこちらで展覧会をさせて頂き、やっと先月、大丸の個展で
一段落して、栄養補給の時間となりました。これからしっかりといろんなものを観て
聴いて、次に向かって自分の中に製作のエネルギーを蓄積しなければなりません。
この半年仕事をしながら、さまざまなことがありました。
その中でも嬉しかったことの一番は、季刊「銀花」という憧れの雑誌に
自分の仕事が紹介されたことでした。

この雑誌は、創刊されて36年、年4冊出ていて日本の文化、工芸、美術を
幅広く親しみ易く紹介しているものです。
大学時代に本屋でふと手にして以来、大好きな雑誌となって僕の本棚に増えて行きました。
この「銀花」は、記事の内容が濃いのと、写真が美しいことで有名です。
ページをめくる度に新しい発見があり、いつも何かを教えてもらっていました。

今年、春の始めに編集部から電話を頂き、まさか自分がと思いながらも
飛び上がって喜んだものでした。
まだ、寒い日に神戸まで取材に来られて、たくさんの写真を撮って行かれました。
個展で出せないプライベートな作品や、小さな画帖など銀花らしい美しい写真に
納めて下さり、手際の良いプロのカメラマンの仕事を側で観ることができて
興味深く楽しい取材の時間でした。編集者の田原秀子さんとの会話のような
自然な取材の中で、自分のことを思い出し、語りつつ、ああこんなこともあったなあと、
この30年程の仕事の変遷を振り返ることが出来ました。
調子に乗って、初めての絵本も描きました。それは、綴じ込み付録のかわいいものに
なりました。また、私の「大学」のような京都の街の散歩地図も載せてもらいました。

長年自分が、楽しく勉強させてもらって来た雑誌に載るということになかなか
実感がわきませんでしたが、個展の初日に発売になった雑誌を手にして
素直に嬉しかったです。この、記事を読まれて日本のどこかで私の仕事を
楽しんで下さる方があるのだろうなあ、「銀花」で学んだ自分の仕事が
「銀花」に出て、輪廻のようなものだなあと、思ったのです。

レイニーブルーの小島さん、根来さんも何を隠そう「銀花」のファンでいらっしゃいます。
今回のことを、ことの外喜んで下さいました。

皆さんも是非、本屋で立ち読みを、いや、家庭に一冊「銀花」です!


銀花 第142号

15